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自分用思い出メモ。


by kozkozkozkozkoz
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・13階段・ 高野和明

おおーーおもしろい。
一気読みでした。

傷害致死で刑期中の三上と刑務官の南郷が組み
記憶喪失の死刑囚、樹原の冤罪を晴らすことができるか!?

というお話。

私も今まで特に考えることもなく死刑制度に賛成だったのですが
(積極的に賛成な訳ではなく、それしか仕方ない場合があるよな、という程度。
日本人の過半数が死刑制度を支持してるそうです)
いろいろ考えさせられました。
人が人を裁くという怖さはたくさん言われているけれども
どんな証拠があっても冤罪の可能性はあるし、逆にやってもいない罪を自ら望んでかぶる場合もある。
求刑する人、それを認める人、執行する人の感情と重圧。
だけど、それなら被害者は泣き寝入りするしかないのか?
人間に復讐心がある限り敵討ちはやまず、私刑を許すとエンドレスになってしまう
それを防ぐには代わりに国で裁いてやる他ないってこと。

執行の様子ももんのすごいリアリティがあって、執行する側の苦悩も伝わりました。
13階段って実際はないんだってよ。
登り階段だと事故が多いので(極限状態だからね。罪を認めておだやかに執行を受けられる人なんてほんの一握りなのだ)
逆に床が抜ける形が一般的だそうです。

そういう知らなかったことを知るおもしろさと別に
ストーリー展開もまたハラハラドキドキで止まりません。
うひゃーそうきたか!とか、あ~それでか!とか。

デビュー作だなんてスゴイなぁ。おそるべし。
by kozkozkozkozkoz | 2005-01-14 20:43 | 本日の読書